WORKS 施工事例
名古屋市
子どもたちが走り回るオープンガーデン
アメリカで過ごした住まい
Kさん一家は2年間を過ごしたアメリカでのライフスタイルを基に、家族の集う庭のある住まいを実現させようとお考えになられました。
そこで、建物は大屋根に天窓の付いたゆったりとした輸入住宅に。庭は高い塀などを設けないオープンスタイルを目指しました。
1年半ほど、ご主人が植栽をし、デッキを設置して庭づくりに励みましたが、雑然として収拾がつかなくなり、ブルームアンドブルームのデザイナーさんの手を借りることになりました。
まず直線的だったアプローチの間口を広げ、ブロック積みの法面を曲線に引き込み、やわらかい印象を生み出しました。そこから、床面を洗い出し仕上げに、エッジに耐火レンガを使ったアプローチを、玄関までつないでいます。そこかしこに植えられたコニファーや、モミとクロガネモチを、庭の南と北東の端に移植し植栽スペースと芝生のスペースをはっきりと分け、庭を整然とさせました。
また、子どもたちのためには砂場を設けました。さらに、ご主人が木製の大きなブランコを作り、子どもたちは大喜びです。道路に面した側面をぐるりと囲む花壇は、園芸好きのご夫妻の手入れがよく行き届き、いつも美しい緑を保っています。
ガーデン紹介
角地を囲む土留めには、グレーと茶、二色のコンクリートブロックを取り混ぜて積んだ。ヘデラを垂らし、圧迫感を緩和。
実はこの土留め材料は、アメリカ出張中の黒川がK邸のためにリサーチして仕入れてきた物。
レンガのテラスの一部は、白っぽい川砂を入れて砂場に
アプローチとデッキをつなぐ、耐火レンガを使ったテラス兼園路。庭の対角線上に敷き、奥行きを出した。
子供の宝物だったタイルを組み込んだ立水栓
デッキの下も、ステップの下も緑いっぱいに
アプローチのステップを上がると目に飛び込んでくるシーン。出窓の前で、のびのびと枝を伸ばしているのはエゴノキ、外からの目隠しの役目を負うシンボルツリー
デッキとその上のテーブルとベンチは、日曜大工が得意なご主人のお手製
家がモチーフのアイアン製ライト
すっと茎を伸ばしたアガパンサス
大きな耐火レンガは素朴さが魅力
アプローチと玄関のステップのエッジにはレンガを縦にして用いた。タイルをポーチのアクセントに。
背の高いコニファーは道路沿いに。コニファーで緑に深みを、ヒペリカムで彩りを添える
グラウンドカバーで覆われた道路沿いの花壇。ローズマリーやさまざまな紫色のコニファーが散在する。初夏にはヒペリカムの黄花でひときわにぎやかに
枕木を立て、ポストや表札を設置
デザイナーのひと言
これほど「手伝った」という感じの庭づくりはほかにありません。ご夫妻は小さいお子さんたちにリビングを独占させて、家の中で大いに遊ばせています。庭も同じで、小さいころは思い切り遊ばせてあげたいというお考えは、私の理想でもあります。アメリカのDIY精神をしっかり持って帰られたご夫妻のフォローに徹したい、と思いました。また、K様邸は、外構工事の段階から、建物を手がけたフロンヴィルホームズ名古屋と連携して行うことができました。これもうれしいことのひとつです。
その後のKさん家族のストーリー「中国茶を嗜む」はこちら