WORKS 施工事例
日進市
木の香り漂う、自然素材の家
トップライトのガラス窓が作る四角い光のシルエットが白い壁を這うように進むE邸のLDK。この壁は赤ちゃんがなめても安心という水性ペイントで塗られています。「小さい子どもが壁を汚しても安心。水性ペイントなら自分で何度でも塗り直せます」。実際、入居後に幾度となくペイントしたと語る奥さま。「子供が幼稚園に行っている間に乾いてしまう」と笑います。
また壁の白と美しい対比を見せているのが床と建具のこげ茶です。床は13.5㎝幅のラーチ材。建具はドアも窓枠も木製。どちらも塗料でウォールナット色に仕上げています。「自然素材は見た目に美しい上に、家の中の空気が澄んでいるように感じる」と話す奥さま。この家に暮らしてから、よく使っていたアロマをあまり焚かなくなったということです。
白とこげ茶のコントラストで見た目も美しい自然素材の家
Eさん一家が以前住んでいたマンションは3LDK。家族だけだと十分な広さですが、ゲストを招くとなると一家族呼んだだけで途端に狭くなってしまうのが不満でした。そこで新しい家づくりのテーマに掲げたのが「もっとお友達を呼べる家」。1階のLDKは家族が集う場所であり、ゲストとくつろぐ場所でもあります。ここをパブリックスペースと位置づけ、ホテルのように落ち着けるインテリアを目指しました。その一方で、サニタリーや個室といったプライベートスペースにはカラフルな色柄を使用。自然素材の白と茶でまとめたLDKとはガラリと印象を変えました。
今では自宅で5家族合同のパーティも開くことがあるという奥さま。「友人から、あなたの家は木の香りがするね、って言われるんです」と教えてくれました。
白い壁にオレンジのアクセントカラーを
リビング空間の一角に設けられた階段スペース。壁に設けたニッチにはオレンジの水性ペイントを施した。このオレンジがキーカラーとなり、リビングのラグやクッションにもオレンジが散りばめられています。
ダイニングテーブルも無垢材で
「ホリーウッドバディファニチュア」(愛知県・名古屋市)にオーダー。ゲスト対応も考えた6人掛け
ダイニングとリビングの間の壁はゆるいアーチを描いている。右手のニッチに、ご主人のフランス土産であるエッフェル塔のオブジェを置いて
家電棚と食器棚は造りつけ
向かって左側の食器棚は中段にワイングラスホルダーを備え付けている。食事のメニューに合わせて普段づかいしているそう
ストック類や分別ごみはパントリーへ
オーダーキッチン
レンジフードは曲線的なデザインを避け、直線的なデザインの「Yamazen」社製に決定。オーブンレンジや冷蔵庫といった家電類とレンジフードはステンレスのクールな質感で揃えました。
アイランド型のシンク
水が周囲に落ちないように、タイルは水止めのあるタイプにこだわった。シンクと水栓金具はともに「コーラー」社製を選んでいる
吹き抜け
階段の下は収納スペース。床の素材はラーチ。壁は水性ペイント
玄関
クリアガラスのペンダントライトがやわらかな光を投げかける玄関。ドアは無垢のダグラスファー。
煉瓦
床のタイルは古レンガをスライスしたもの。レンガ目地がタイル面を覆うように特別に注文をつけた。「荒っぽく仕上げてください、と現場で職人さんに伝えました」
洗面スペースの壁
「名古屋モザイク」(岐阜県・多治見市)のガラスタイル。カラーバリエーションが豊富で、グラデーションの幅をオリジナルでオーダーできる
水廻りの壁
水はねが気になるトイレや脱衣室の壁はビニールクロスをセレクト。「ペンキの壁では味わえない面白さを追求しました」と奥さま
外観デザイン
外観は「素朴な田舎家風」をイメージしたそう。外観と落ち着いたLDKのギャップに驚くゲストも多いとか
Q 自然素材を選んだ理由は?
A ひとつは見た目の美しさ。時が経つほどに美しさを増す自然素材の味わいが気に入っています。もうひとつは健康面。匂いに敏感なので、合成素材を貼る接着剤を極力排除しようと考えました。Q インテリア、どこをどうこだわってる?
A パブリックな空間とプライベートなエリアを分けました。おもてなしに活躍するLDKは白い壁で明るく清潔に。その他のサニタリーや個室は部屋ごとに色や柄をチェンジ。遊び心を効かせました。