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2023.12.04

小出兼久コラム

なんのために、お庭でハーブを育てるか。観賞用? 薬用?料理用?

なんのために、お庭でハーブを育てるか。観賞用? 薬用?料理用?

あなただったら、なんのためにハーブを育てますか。
薬用?料理用?あるいは、その美しさや香りのためにでしょうか?

【ハーブを収穫する】

目次
1.三分の一は残すというルール
2.収穫を始める時期
3.実のなる収穫樹を植える

私もハーブを育てています。タイムやセージ、オレガノ、ローズマリー、レモンバーム、ミント、サラダバーネット……さまざまなハーブのおかげで、私の赤磐の庭の「 ハーブガーデン」は、とても楽しいことができました。ハーブは、いつ植えるか、どのように植えるのか、どこに植えるのかも大事ですが、植えたあとどうするのか、収穫について正しい知識を入れておくことも大事です。せっかく育てるのですから適切なときに適切な方法で収穫をしましょう。それが、成功するガーデナーとなるための第一歩になります。貴重なハーブを収穫するときに知っておきたいこと。あなたのハーブを最大限に活用するための、収穫と保存のヒントをいくつか挙げておきます。

1.三分の一は残すというルール

ほとんどのハーブでは、生長を続けるには3分の1以上の身体が必要になります。 植物が自分自身を再生するために、たくさんの葉で光合成をし続けなければならないためです。 そのため、葉を利用や花束を作ろうとしてハーブを刈り取るときには、地面から少なくとも三分の一は残しておきましょう。といっても、この規則にあてはまらない例外もあります。
例えば、チャイブですが、チャイブは秋に早く生長します。生長が早く、株元を数センチ残して刈り取れば、また生えてきて何度も刈り取ることができます。2年目の株では花が咲きますが、このときは花が咲く前に刈り取ります。花が咲いてしまうと葉が硬くなり、株の力も衰えてきます。ミントの仲間(キャットニップとレモンバームを含むも同様に、生長が早いので寒くなる前まで何度も収穫できます。

2.収穫を始める時期

ところで、いったいいつハーブを収穫したらよいのでしょうか。育てていれば、毎日の様子を見て、そろそろいいかなと思うかと思います。大抵の場合そうした判断で収穫して大丈夫なのですが、一般的な目安を挙げておきます。次のような大きさや状態になったら、収穫することができます。
・バジル・・・全体の高さが15~10cmに達したら。
・チャイブ・・・ネギと同じような使い方をするため、葉が「使えるな」と思ったらいつでも。花が咲くより前の方が柔らかい。
・コリアンダー・・・全体の高さが15~30cmに達したら。
・ラベンダー・・・花が咲いたら。
・レモンバーム・・・葉が育っていればいつでも。
・セージ・・・葉が育っていればいつでも。
・オレガノ・・・8~10cmの高さになればいつでも。
・タイム・・・葉が育っていればいつでも。
・サラダバーネット・・・花が咲く前の若い芽や葉がよい。
・パセリ・・・成葉があらわれたらいつでも。
・ペパーミント・・・いつでも。花の咲く前がおすすめ。
・ローズマリー・・・いつでも。
育成や管理の方法によって、同じハーブ類でも収穫の時期には大きな差が生まれます。これは庭の植物においても言えることです。また、収穫の時期や仕方で、量や品質に差が生まれます。

3.実のなる収穫樹を植える

 
お施主様が理想とされる、エコな素材や設備を採用しているお宅が完成しました。建物だけではなく、外構の石やフェンスにも自然素材を採用していて、一体感のある全貌から趣きを感じられます。特にお庭には収穫のできる樹が何種類もあり、ジャムにして食すなど計画がおありです。井戸水をお庭の散水に使用されるという取り組みもエコです。
今後、完成するお宅の見学会などのイベント最新情報はこちらから

【著者情報】

小出兼久
特定非営利活動法人日本ゼリスケープデザイン研究協会(JXDA)代表理事。ランドスケープアーキテクト(ASLA)。1990年代よりランドスケープにおける水保全の研究を始め、2003年の第3回世界水フォーラム京都会議では分科会「庭から水、世界を考える」を主催し、成果の発表と日本で初めてランドスケープにおける水保全の必要性を提唱した。2005年第10回ゼリスケープ会議(米国ニューメキシコ州)および低影響開発国際会議シアトル・アジア地域(米国ワシントン州)に日本から初めて出席。2010年には生物多様性国際条約フェア(COP10国際会議と併催)に出席し、以来、低影響開発の普及を目指して活動を続けている。ランドスケープアーキテクトとして雨の庭を実践した作品群は日本や海外で生物学的な受賞歴を持っている。

建物と庭のトータルデザインを手掛ける点でフロンヴィルホームズ名古屋とは考えがマッチし、特に煉瓦の家に関するプロジェクトに興味を持っていただき、コラムの連載が実現しました。

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