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WORKS 施工事例

稲沢市

白い壁に赤い屋根のアトリエ

「僕は白い壁に赤い屋根のアトリエを建てたいのです」と、ご主人がおっしゃいます。
ハウスメーカーを巡ったあと、建築家に依頼されたがイメージと全然違ったモダンな作品が提示されたそう。
「高い設計料を払いました」とお嬢さん。以来、バッグに‘失敗しない家づくり’という本を入れていらっしゃる。
ご希望をお聞きしていくうちに、アトリエは北側に、天井高を思いきり高く、自然光がたっぷり入るように窓を大きくという注文も加わって、完成したのが南フランスの田舎にあるようなこの家です。プロの画家ではないけれど、大きな展覧会にも大作を出品されるほど。絵の制作のほかにもスケッチ旅行、ホームステイの受け入れなどエネルギッシュな日々を送られている。

ご希望の赤い屋根材に関しては、これというものが国産では見つかりませんでした。
全体デザインの調和を考えて選んだ赤っぽいスペイン瓦。田園の中に建つこの建物は、教会に間違えられることもしばしば。四方から見られるロケーションなので、それを意識してどこから見ても美しいデザインを心がけました。アトリエは吹き抜けで天井高は約5.2m。窓もあまり見かけないロングサイズ。アトリエ内は直射日光ではなくいつも一定の明るさが保たれており、丸窓からは空が見える。右端に見えているのはガレージで住居部分と一体となっています。外壁は漆喰塗り。

「外観は父にゆずって内部は好きなようにさせてもらいました」とお嬢さん。シャープなステンレスキッチンにすることを決めていらしたから、それに似合ったコーディネートに。

冬場には、ほとんど毎晩のように薪を燃やしていらしたという。ストーブは縦にスリムなタイプ。車の音やカエルの大合唱も窓を閉めればシャットアウト。「遮音性と断熱性には驚いています」と、おっしゃっている。