輸入住宅や店舗・医院の設計建築を行うフロンヴィルホームズ名古屋「施工事例」ページ

WORKS 施工事例

みよし市

イタリア高級家具が似合う家

敷地は間口が約12mで南面が道路。土地探しにも時間をかけられました。
玄関の周りに貼っているのは、カルチャードストーン(人造石)。こうした石の使い方もボリュームが増えれば、くどく重い感じになるが、ここではこのカルチャードストーンが外観デザインのアクセントとなって外観をいっそう引き立たせています。吹付部分の外壁の色は、穏やかなほんのりピンク系。この色が全体をやさしい感じにしているよう。玄関アプローチやフロントガーデンを含めた全体のバランスもとてもよい。アプローチの手すりのアイアンからサビが多少でていますが、奥様は「これも味ですよ」とおっしゃっています。時間を経て部分的に汚れてくることは、当然のことであるが、厚化粧がはげてくるようなやつれ方ではなく、建物も年輪を重ねた美しさのような古くなり方ができたらすてきです。室内プランにもこの外観イメージは引き継がれ、玄関扉を開けると正面に柔らかな曲線を描くらせん階段が現れます。

外観のデザインはカントリー風、南欧風などと分けることができますが、はたしてこちらのお宅は「なに風」と言えばいいのでしょう。そうした枠にとらわれず、全体のバランスを大切に、自由な発想でデザインされるところも当社の大きな特徴です。「シンプルでちょっとエレガントな家を」とおっしゃったお施主様は、「決して華美ではないけれど…」と付け加えられたに違いないです。見渡してみると、当社施工実績のなかには「なに風」といえない家はけっこう多いです。街並みの中で浮いてしまわず、けれども立ち止まって見ると「なかなかすてきだ」と思わせるような家を、私たちは建てたいと思っています。

土地の購入と同時に、展示場巡りと家具を見ることで自分たちのイメージをかためていかれたという。そのときに出会われたのがSELVAというイタリアの家具。エレガントではあるけれどマットな感じもする色づかいが気に入って、コーディネートはこの家具に合わせることになりました。シンボルであるらせん階段も、このイメージから外れていません。「考えぬいたかいあってこうすればよかったという後悔がほとんどない」とおっしゃいます。奥様は「私達、家づくりにこんなにこだわるとは思いませんでした」と話されています。

ご主人のご要望にお応えして、設計担当者から提案したのがこのらせん階段。2階への階段は大きく分けて、玄関から上がるタイプとリビングから上がる2パターンがありますが、こちらのお宅らせん階段はその両方を兼ね備えており、とても存在感のある空間を生み出しました。ご主人は「ベッドルームの窓から見る階段が一番いい」とおっしゃっていますが、らせん階段をとりまく周辺は、見上げても美しく、見下ろしても美しいです。この曲面の大きな壁とともに、スピンドルの手すりがゴージャス感を加えています。この空間に何も飾らず、素材感を楽しんでいらっしゃる様子。また、室内がすっきりとしているのは効果的に収納を配しているからです。
リビングにはSELVAのキャビネット。リゾートホテルで見かけそうなどちらかといえばエレガンス系の家具。この家具が深澤邸の原点ですが、現物は予約してから数ヵ月後に納品されることから、同じ素材の木の切れ端をもらい、それと照らし合わせながら、何回か試し塗りをしてオークの床の色(オパールアイス)を決めていきました。壁のペンキも、白でもない、ピンクでもないという微妙な色合い。光によって表情を変える壁の質感は、クロス貼りでは得られないものです。このシンプルだけれども少し華やいだ雰囲気は、ご主人と奥様二人のお好きなテイストという。