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WORKS 施工事例

可児市

木造校舎の風情を漂わせる家

お施主のSさんは思うような土地も見つからず、モデルハウス巡りをしたけれど心に響くハウスメーカーもないことから、家づくりそのものに行きづまっていらっしゃったという。
Sさんが住みたいと思っていらした家は、ちょっと昔まで地方へ行くと残っていた木造校舎のような家。
古い洋館を買おうか本気で考えたこともあるとおっしゃる。
ITに携わるご夫妻がほんとうに好きなのは、風化した木の風合いだったりするところがおもしろい。
そうしたお話を聞いていたから、この家が竣工したときには描いていらっしゃるイメージと少し違うのではないかと心配しました。
ところが、経って1年経ってみると、庭の樹木もすっかり大きくなり、外壁や窓まわりのトリムの色にも渋さが加わって落ち着いてきました。
これから年数を重ねるごとに、ますます木造校舎の風情を漂わせていくことでしょう。
竣工したときが一番美しいのではなく、古くなって「いい味が加わった」と言われるような、そんな家を建てたいと私たちは思っています。

南が公道、北が幹線道路に面した敷地で、西側には芝生の児童公園が広がっています。
どの方向からの視線にも応えられる美しい外観デザインは、玄関のカバードポーチを中心にしたシンメトリーが印象的。

「この家ができて、マンションではできなかったことがいろいろできるようになりました。生活がすっかり変わってしまって、今まで何をしていたんだろうと思います」と奥さま。
引っ越しと同時に家族の一員となったダルメシアンのジョージ君の散歩、庭の草取り、水撒き、ホームセンター通いなど休日のメニューは盛りだくさんで、ほとんど家で過ごすことが多くなったそう。
以前より通勤に時間がかかるようになったが、この緑に囲まれた暮らしには代え難い。
ステキだけれど、置けないね、似合わないね、とあきらめていたアンティーク家具を揃えていく楽しみも増えました。

ダイニングの一部は外に向かって張り出したサンルームで、床が30㎝角のタイル貼り。
1階の壁は水まわりを除いてペンキ仕上げ、腰板を巡らせたリビングでは白熱灯のやわらかな明かりが、アンティーク家具をいっそう引き立たせています。