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WORKS 施工事例

スタイルミックスの設計インテリア、愛知の海に近い家

蒲郡市

スタイルミックスの設計インテリア、愛知の海に近い家

自分の‘スタンダード‘をしっかり持っていても、それだけに固執したインテリアは、どこか堅苦しい印象を与えてしまいがち。
「実はこっちも好き!」を生かして、センスよくスタイルミックスする秘訣を、住み手の個性の反映されたオーナー様宅から探ってみましょう。

ナチュラルスタイルの一歩先を行く、ダークな色使いで和洋&新旧の品の調和

白がベースのプレーンな空間に、長年愛用しているダークカラーの家具や、「IKEA」で購入したモダンなアイテムを、上手にミックスさせています。引っ越してからまだ半年にも満たない新築の住まいですが、家族の歴史や生活ぶりがうかがえる、あたたかなムードに満ちています。
これまで御一家が長年暮らしていたのは、古い平屋の和風住宅。「好きで買い求めているうちに集まった和の骨董&古道具は、前の家には自然となじんだのですが、新居の白い壁を背景にすると、妙に浮き立ってしまって。わざとらしくならないように外に出すものを厳選した結果、お蔵入りになってしまったものも多いんです(笑)。かといって、家に合わせてインテリアを洋風一辺倒にするのもイヤで……」
玄関を入ってすぐの「ワークルーム」は、趣味の楽器演奏や音楽鑑賞のために設けた部屋。学生時代からの仲間が10人近く集まって、演奏を楽しむこともあるそう。ソファとラグは「IKEA」で。
外壁はご主人がグレー系のカラーサンプルの中から迷いに迷って決めた色。敷地内に立つ左手の樹木を生かすことも希望でした。
擁壁の階段を上がると現れるエントランス。左手の板で囲んだ物干しスペースは、共働きのお宅には欠かせないもの。
「広々感じられて家具も置ける」という設計者のアドバイスで、玄関ホールはフラットにし、アンティークキャビネットをポイントに。
木のフレームのソファは40年近く使っているもの。アメリカのホテルの解体時に出たアンティークのテーブルランプが存在感満点です。

影響を受けたのはシノワズリ&アールデコのノスタルジックな空気感

住まいの老朽化によって住み替え計画が持ち上がり、ご夫妻が当社に新築をご依頼くださいました。お嬢様とともに住宅展示場に出かけ、各社のモデルハウスを見学するなかで、家族みんなの意見が「ここがいいね」と一致したのだそう。公共施設を多く手がけたアメリカの建築家、ルイス・カーンの林の中に溶け込むような住宅作品の写真に感銘を受けた御一家は、地形に逆らわず、敷地内の樹木を生かした住まいをリクエストしました。
以前の住まいが和風だったのに対して、「年齢を重ねてから暮らす家が洋風でもおもしろいと思ったんです」。仕事でたびたび上海を訪れるご夫妻。租界時代のクラシックな建物を生かしたホテルやバーなどで目にする、シノワズリとヨーロッパのアールデコの意匠が同居するインテリアの影響を多分に受けているのだとか。黒やブラウンなどの濃い色を多用した重厚感の演出や、「ほとんどが10W」という照度を落とした照明使いが、和洋、そして新旧のアイテムの同居したミクスチャーなインテリアの心地よさの秘訣になっています。

各部屋の見どころ&ストーリー

●トイレは、スモーキーグリーンのクロスにモノトーンのタイルを合わせて個性的に。ガラスブロックで明かり取り。
●洗面スペースなど水回り機器はお嬢様のチョイス。「父は色、母は間取り。気にする部分が違ったのでケンカせずにすみました」
●キッチンは内装の白と、黒&ボルドー色の対比がおしゃれ。金属部分はシルバー色で統一されています。作業台はLDから手元が見えないのが◎。
●DKをモダンシックな雰囲気にしている黒いタイル。フルーツのみずみずしい色が際立ちます。よごれが目立たないよう目地はグレーに。
●ボリューム感たっぷりのソファは「IKEA」で。コージーな雰囲気にレイアウトされたリビング。耐火施工に用いたタイルの黒が、ストーブとテレビを空間に溶け込ませています。
●薪ストーブはアメリカ、バーモントキャスティング社のもの。上部の蓋を開けて薪をくべられるのが便利です。
●キッチンの色合せは雑誌からヒントを得たそう。どこに何があるかを一目瞭然に、「誰でも料理が作れるキッチン」がテーマ。
●モダンシックなキッチンに、以前の住まいで長年使っていたダイニング家具がマッチ。照明は「ザ・コンランショップ」のもの。外に出すキャニスター類はクリアなものを中心にして、すっきりと。