2×4(ツーバイフォー)の魅力

耐震性

震度7の大地震が実証した、ツーバイフォー住宅の強さ。

世界有数の地震国である日本において、『耐震性』は住まいに求められる重要な基本性能のひとつです。事実、1995年1月の阪神・淡路大震災や2004年10月の新潟中越地震、2011年3月の東日本大震災では、それぞれ甚大な被害が発生しました。その中でツーバイフォー住宅は大事にいたらず、多数の事例において優れた耐震性を実証することができました。さらに、これまでに行われた実験でも、地震にきわめて強いという結果が立証されています。

阪神淡路大震災を体験されたお客様の声
ツーバイフォー住宅で家族の安心を買った(兵庫県西宮市I様)

このたびの地震は震度6~7であり、革命的体験であった。大地の魔神が家を持ち上げ、地面に叩きつけた。続いて魔神は両手で家を左右から押しつぶし引き裂こうとこれでもかと、家も部屋も斜めにゆがむほど痛めつけた。たった20秒とは信じられない連続波状攻撃であった。暗闇の中で、家具が飛び交い倒壊しているのを感じた。6年前にツーバイフォー建築の家を建てたのは、イメージが気に入ったのと、案外価格が高くなかったからであり、災害のことなど意中になかった。夜が明けると、隣家の豪邸は全壊して無くなっていた。わが家は地面が大きく動いたので傾いてはいたが、家そのものは無傷でヒビ一つ入ってない。これほど強いとは想像しなかった。あの時、実は家族の安心を買っていたことを知った。

新潟県中越地震を体験されたお客様の声
異常に長い余震でも揺れない自宅が安心です。(新潟県長岡市W様)

多くの住宅が応急危険度判定で”赤(危険)”と判定されましたが、うちはもっとも危険度の低い”緑”。近隣では約100世帯のご家族が、地震後も避難所生活や車中泊をしている様子でしたが、私はうちが一番安心できるので、地震当日から自宅で生活しています。

被害がなさ過ぎて、ご近所の方に申し訳なくて(新潟県長岡市S様)

周囲の家が全・半壊した中で、わが家は鉢が落ちて割れた程度でした。でも近所に気が引けて、わざとその鉢を片付けず被害があったように見せています。この家を建てていただいた会社の方にも、被害がなさ過ぎてかえって困っていると、思わず漏らしてしましました。

東日本大震災を体験されたお客様の声
大津波にも耐えて2階は無傷だったわが家(岩手県D様)

流されてきた瓦礫をこれでもか、これでもかと大津波が容赦なく家に投げつけてきたとしか思えないありさまで、わが家の1階は瓦礫で埋め尽くされていました。地震の大きな揺れの後、大津波が急襲してきた通り道沿いに建っていた木造家屋は、8割ほど流されたり、全滅状態でした。しかしながら幸いにもわが家は傾きもなく、構造躯体はそのまま無事でした。
建物を検査してもらったところ、設備や内装、断熱材などを修復すれば、引き続き住めるということになりました。1階部分の損壊はとてもショックですが、2階部分は無傷です。ツーバイフォー工法でしっかりつくってもらったおかげで、私たちの住まいは無事に残りました。落ち着いた後、この先も住み続けられることがわかり、感謝しております。本当にありがとうございました。


  • 東日本大震災の津波に耐えたツーバイフォー住宅①

    周囲の建物が倒壊する中でほぼ無事な姿で残る。屋根の一部損傷は漂流物の損傷によるもの。


  • 東日本大震災の津波に耐えたツーバイフォー住宅②

    2階はほぼ無傷で残り、ベランダが損傷。今はリフォームして使われている(右下写真)

DATA①
阪神・淡路大震災と新潟県中越地震では97%が被害なし、居住に支障なし

2つの大震災の調査対象株数は合計91673棟ですが、いずれも全壊はゼロ。半壊2棟は阪神・淡路大震災の地盤液状化などによるもので、新潟県中越地震では半壊もありませんでした。2つの大震災では「特に被害なし」「当面、補修なしでも居住には支障ない」が97%を占めました。

阪神・淡路大震災及び新潟県中越地震の調査結果

DATA
東日本大震災でも被害なし、居住に支障なしが95%

東日本大震災における調査対象株数は20,772棟(平成23年9月現在)ですが、そのうち、当面補修をしなくとも居住に支障ない住宅は191640棟で95%にあたります。津波による被害を受けた住宅を除けば、当面補修しなくとも居住に支障ない住宅は98%を占めました。

東日本大震災の調査結果

DATA②
揺れを面全体で受け止めるツーバイフォー

異なる工法の住宅に、建物の重さに比例した力を加え、その伝わり方をシミュレーションで比較しました。右図では加えた力が柱や接合部に集中し、左図では構造用合板が「面」となり、揺れの力が分散・吸収されています。

  • ツーバイフォー工法

  • 在来鉄骨軸組工法


    〈大成建設(現大成建設ハウジング)によるシミュレーション〉

DATA③
保険金の支払い実績の少なさが安全の証

ツーバイフォー工法は、地震保険の支払い実績が最も少 なく、地震に強い工法であることを物語っています。

地震保険支払実績データ(保険金ベース)

非木造を1とした時の危険度比率


出典:金融庁ホームページ

耐火性

もはや常識となった、火災に強いツーバイフォー住宅。

ツーバイフォー住宅の場合、火の通り道となる床や壁の枠組材などが、ファイヤーストップ材となって上階への燃え広がりを防止します。またツーバイフォー住宅の構造材である木材は、火にあぶられても表面に炭化層ができるだけで中まで火が通らず、強度が低下しにくいという性質を持っています。こうしたツーバイフォーの優れた耐火性は、数多くの実験により裏付けられ、これまで発生した火災の事例などによって証明され、耐火建築物として認められています。

木材のイメージを変えた、木造の耐火建築

木造で日本初の耐火構造認定を取得

かつての日本の木造住宅は、内部から火が出ると15〜20分ほどで全焼しました。これは、それまでの木造住宅の内装が、比較的燃えやすかったためです。
しかし、ツーバイフォー工法が日本に導入されて以来、各室ごとに防火して延焼を防ぐという考え方が注目されます。ツーバイフォー工法が火に強い理由のひとつは、壁や天井などに不燃性の厚さ12mm以上の石こうボードが張られているからです。従来の内装に用いる石こうボードは9mmでしたがツーバイフォー工法の導入により12mm、15mmという厚みで高性能のものが登場しました。石こうボードは厚みによって耐火時間が決まるため、厚くすることで耐火性能が向上します。たとえば、12mmの強化石こうボードを用いて耐火時間が45分のところ、15mmの強化石こうボードだと1時間となります。それまでl時間耐火は、コンクリート造などの耐火建築物でなければ達成できませんでした。つまり、ツーバイフォーが準耐火建築物としてコンクリート造に準ずる位置づけがなされたことは、木造建築としては画期的なことといえるでしょう。そしてついに2004年にツーバイフォー工法は、木造で日本初となる耐火構造認定を取得し、今では防火地域においても、4階建まで可能になりました。

壁や天井などの仕上げ材が燃えて家具等が消失しただけで、他室に被害は及ばなかった。


  • 住宅建築現場から出た火は強風にあおられ、5棟の住宅に飛び火。他の4棟が全焼したなか、火元に隣接して風下という最悪の条件にもかかわらず、2階小屋裏が焼けた程度。

  • アパートの一室で火災が発生。火元の部屋は内装が焼けたのみで、他の部屋への延焼は皆無。外から見た限りでは火災のあったことがわからないほど。

燃えにくく、延焼に強いため、火災の被害は最小限

火災事故で証明されたツーバイフォーの高性能

東京都内で、ツーバイフォー工法の耐火建築である1棟8戸の重層長屋の1室から失火する事故がありました。しかし、隣室や階下の各室は影響を受けず、 当日からそのまま居住されています。改修工事の過程では構造材に一切焦げ目がないことが実証され、室内側の石こうボードを取り外し、設備機器類や断熱材の交換、ボーN貼りなどの改修工事で、失火した部屋も再び居住可能となりました。さらに、消火活動時の大量放水にかかわらず、真下の住戸にはその影響もほとんどありません。これはツーバイフォーが本来持つ、床・壁・天井の一体化による特性です。実際に消火作業を行った消防関係者は「通常の建 物と比べて火災に強いという印象」で、現場に立ち会った人からも「焼けた臭いも弱かった」とのことでした。


  • 手前の上貼り石こうボードは焼けているが、奥の下張り石こうボードはごく一部が軽く煤けたに過ぎない。

  • 火災後の断熱材の施工。構造躯体には損傷がみられないため、改修工事でそのまま再利用されている。
COLUMN
木造より鉄骨住宅のほうが怖い

「消火活動の際に危険なのは、木造より鉄骨住宅」という話を、消防士から聞きます。高温で熱せられた鉄骨は急速に強度が低下し、不意に階上が崩れ落ちて負傷することもしばしばでした。けれども、木造の構造材は表面が燃えても強度が保たれ、比較的安全に消火活動ができるそうです。そんな木への強い信頼感を物語るように、シアトル郊外にはツーバイフォー工法の消防署があります。

DATA①
比較実験でも、木は鉄より火に強かった

ツーバイフォー工法の枠組材2枚重ねと、それとほぼ同じ外形で常温では強度が勝る鉄骨材に、それぞれ200kgの荷重をかけて約1000℃まで加熱したところ、5分後に鉄 骨は急速に湾曲しました。しかし、枠組材は表面が焦げたのみで強度は十分保たれています。

DATA②
火災保険、地震保険でも有利なツーバイフォー住宅

ほとんどのツーバイフォー住宅は、「省令準 耐火構造」の建築基準を満たします。「省令準耐火構造」とは、建築基準法の準耐火構 造に準ずる防火性能を持つ構造のことで、火災保険や地震保険加入の際には、木造住宅でありながら鉄筋コンクリート住宅と同等のT構造、イ構造として、有利な保険料が適用されます。
*仕様により「省令準耐火構造」に適合しない場合があります。

一般的な戸建住宅の火災保険料と地震保険料

※火災保険の構造区分には、このほかに共同住宅に適用されるM構造がある。
※地震保険は火災保険とセットで加入が必要

省エネ性

断熱性・気密性に優れた、人にやさしい住み心地の家。

年間冷暖房費は約5万5千円

ツーバイフォー工法は断熱・気密性が高い構造ですが、加えてエネルギー消費効率の高いシステム機器、ヒートポンプ方式、そして全熱交換型の換気ユニットを採用した、いわゆる全館空調システム仕様の場合は、極めて低い冷暖房費を実現します。シミュレーション数値で、年間の冷暖房費は約55,000円。一般的な住宅(個別冷暖房)に比べ年間約3万円余りの節約になる計算です。金額は家の広さや冷暖房の使い方、気象条件によって変わりますが電力需要にも家計にも負担をかけることなく、過ごせます。(資料提供:三菱地所ホーム)

年間の冷暖房賣比較

※簾地域・東京簾延床面積:149 05rri●熱源・電気●冷暖房形式:ヒートポンプ式エアコン●冷暖房範囲全館簾冷暖房時間、期間24時間/日、365日/年簾設定温度冷房一27°C、暖房20°C*(財)建築環境・省エネルギー機構熱負荷計算プログラム『SMASH for Wlndows」により算出。*消費電力1kWhあたり約24円(東京電力2011年8月現在)で換算。*ランニングコストの計算例は一例で、延べ床面積・気象条件・使用条件等により大きく変動することがあります。●燃料費調整額は含まれていません。●換気回数年間を通じて約07回/時。●換気運転費用は冷暖房賣に含まれていません。簾一般住宅(個別冷暖房)のデータは、(財)省エネルギーセンターの首都圏の戸建住宅の調査数値をもとに、同じ条件で算出したものです。

仕事で遅く帰宅した際、暖房オフでも家は暖かい

ご近所の方が冬にわが家へ遊びに来ると、「この家は暖かいね」と言うほど快適です。床暖房を利用していますが、暖まり方が早く稼働時間も比較的短いと思います。スイッチを切ってからも長く暖かさが保たれで、高気密・高断熱仕様が実感できますね。冬の夜遅く帰宅した際、家人は暖房をオフにして寝ていますが、室内は暖かく感じます。冬の朝、起きるのも億劫ではなくなりましたし、夏の寝苦しさもほとんどなくなりました。光熱費に関していえば、以前に暮らした家とは条件が異なりますが、1月から3月の電気とガス代の合計を比較すると、前の家では168,319円で、今の家では81,589円と暖房費が半減しました。事実、前の家で暮らす両親も、わが家に来ると暖かいという印象を持つようです。

※上記の事例は高気密・高断熱仕様のツーパイフォー住宅です。また、冷暖房賣や光熱費は、家計簿から抽出したものであくまで参考につき、正確な比較や評価は出来ません。

COLUMN
気密施工に向いた面構造

暖房エネルギーの口スを減らすには、建物のすき間をふさぐことで気密性を高めることが重要です。ツーバイフォ一工法は、床版・壁版を組み立てる面構造方式のモノコック構造が特徴です。このため、気密性を確保しやすい工法となっています。

DATA
木の熱伝導率は、鉄の約1/350

材料の断熱性は熱伝導率で決まり、木材の熱伝導率は鉄の約1/350。つまりツーバイフォー住宅で仕様する木材はきわめて熱を伝えにくい物質なのです。そのため、冬は暖かく、夏は涼しい住まいが実現しやすく、外気の冷 たさが伝わる「ヒートブリッジ現象」が少ない工法です。

代表的な建築材料の熱伝導率

出典・「住宅の省エネルギー基準の解説」(財)建築環境・省エネルギー機構 平成21年度版
※天然木材1種:桧・杉・えそ松等、2種:松・ラワン等、3種:ナラ・サクラ・プナ等

遮音性

音を通さず、漏らさない。音響効果のも優れた住まい。

音楽仲間も羨む、モーツァルトがいい音で鳴る

富国生命ニューヨーク駐在顧問(当時) 若松茂生氏  出典:日本ツーバイフォー建築協会会報誌 No.16

東京三鷹にある自宅の建て替えを考えた。数人の友人に聞いてみるとどうもツーバイフォーがよさそうだという気がしてきた。気密性が高いということは遮音性も高いということである。スイスの前にカナダとアメリカに4年半駐在していたが日本から特っていったオーディオが素晴らしい音で鳴るので驚いた。こんないい音がしたのかと首をかしげた。20歳時からモーツァルトを聴いてきて現在40年になる。毎日モーツァルトを聴いてきてモーツァルトが生活の一部になっているから、いい音でモーツァルトが聰けるということは僕の人生にとって最も重要なことであるどうしてかとよく考えてみると、カナダもアメリカもツーバイフォーの木造住宅であった。木の壁で支えるツーバイフォーの音響効果がいいのは当然である。こう考えるとツーバイフォー以外に選択肢はなくなった。(中略)期待通りの家が建ち、期待通りモーツァルトがいい音で鳴ってくれた。音響効果がいいだけではなかった。相当ボリュームを上げて聰いても隣家の迷惑にならない。音楽愛奸家の中には、特別に防音装置をつける方もいるが、費用が大変である。それが特別な装置を施さなくても、ツーバイフォーの非常に高い遮音性はありがたかった。アメリカ、スイスにいた時と同じ音量でモーツァルトを楽しむことができ、遊びに来た音楽仲間が羨ましがった。

優れた音響効果と遮音性が、我が家の自慢です。

北里大学名誉教授石川哲氏  出典・日本ツーバイフォー建築協会会報誌 No.163

私が気に入っているのは、音響効果の良さです。私はチェロ、家内がピアノを弾くので、これは何よりうれしく思っています。吹き抜けを大きくしたり、窓を3重サッシにして気密性を高めたり、床材も吟味したせいか、ビアニシモからフォルテシモまでダイナミックレンジが極めて大きいのがわが家の自慢です。家内のピアノの先生など、プロの演奏家もその音響の素晴らしさを絶賛してくれました。外への音の漏れも少なく、夜中に来客がホルンを吹き鳴らしたこともありましたが外に出てみたらほとんど聞こえませんでした。ご近所に気兼ねなく演奏できるのは、本当にうれしいですね。気密性がよいから暖房費や冷房費を安く抑えられるのもメリットですし、地震に対する強さも、昔住んでいた日本家屋に比べると襦れが少ないように感じます。

COLUMN
新技術の実用化に向けた研究開発

日本ツーバイフォー建築協会では、ツーバイフォー住宅の遮音性向上のため、国の研究機関との共同研究や若手技術者への研究助成事業等を通じ、新技術の実用化に向けた研究開発に力を注いでいます。


  • パングマシンによる重量床衝撃音遮断測定

  • 音響インテンシティ法による界壁遮音測定

快適性

ツーバイフォー住宅がつくる、健康で心地良い住空間。

木は熱伝導率が低く、ぬくもりを感じる素材です。また、適度な弾力性を持ち、人にやさしい自然素材でもあります。ツーバイフォー工法は、こうした木を構造材に用い、高気密・高断熱の優れた住空間を実現しました。その快適な環境は専門家からも高い評価を得ています。そこで、医学博士の菱川慶一氏と、化学物質過敏症研究の世界的権威である石川哲氏に、ツーバイフォー住宅+全館空調システムによる効能や快適さについてそれぞれ寄稿していただきました。

ツーバイフォーの高気密性が脳梗塞、心筋梗塞の予防につながる可能性

東京大学准教授 菱川慶一氏 出典:日本ツーバイフォー建築協会会報誌 No.157

睡眠中の環境は見過ごされがちであるが、睡眠中の室温変化が自律神経活動に影響を与え、血圧を変動させる可能性がある。例えば断熱の不十分な家屋では、深夜から早朝にかけての急激な室温変化が自律神経に影響を与え血圧上昇ひいては心筋梗塞や脳梗塞発症の引き金ともなり得る。言い換えれば、室温変動の少ない住環境を作れば血圧が安定し、薬を飲むことなく心筋梗塞や脳梗塞を予防できる可能性もある。そこでこの仮説を検証するため、某ツー バイフォーメーカーとの共同研究を実施したわけである。ツーバイフォー住宅が待つ高気密・高断熱性能に加えて24時間全館空調システムを備えている住宅に住む人を対象に、全館空調を作動させて室温を一定に保った場合と、そうでない場合とでの夜間の血圧変動を測定し、比較検証した。これまでの検証では、室温変動が大きい場合には夜間血圧の低下が見られない方でも、室温を一定に保つ事により夜間血圧が低下するケースあることがわかってきた室温を一定に保った場合と変動のある場合、の血圧の差は、約10mmH8・これは、一般的な降圧剤を飲むのと同程度の効果といえる。さらに、個別のデータを検証したところ、全館空調オフの状態では 「nonーdiPPcr型(夜間血圧が低下しない)」の患者が、オンの状態で「dipper型(健常・夜間血圧が低下する)」に改善している例もあり、特に高齢かつ高血圧の方では、低下傾向が顕著に認められた。以上より、ツーバイフォー住宅が待つ高気密・高断熱性能に24時間全館空調を組み合わせ、住まいの室温をできるだけ全館レベルで一定に保つことは、特に起床時の日常生活(トイレに行く、洗面所で顔を洗うなど)の際、家の中の室温の違いによって引き起こされる急激な血圧の上昇を防ぐだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞の原因である睡眠中の血圧をなだらかに下げ、高齢者や高血圧患者の心血管系への負担を減らすことが可能であり、結果として心筋梗塞や脳梗塞を予防する効果が期待できると推定される。まだ仮説の段階ではあるが、薬に頼りすぎず、住環境で脳梗塞や心筋梗塞を予防できる可能性について、今後も検討を進めていきたい。

DATA
健康空間を構成する木の特性

高湿度ではカビが繁殖し、低湿度ではウイルスが活発になります。冬期に構造の異なる校舎を比較すると、木材の調湿機能で湿度が安定した木造校舎のほうが、鉄筋コンクリート造(RC造)校舎より、風邪やインフルエンザにかかりにくいことが知られています。実際の調査結果でも、木造校舎はインフルエンザによる学級閉鎖率が低く、調湿された環境の効果が発揮されていると考えられます。また、細菌・ウイルス感染による喘息(気管支炎喘息)の抑制効果についても、木材の調湿機能による効果が期待できます。
出典・「最新データによる木材・木造住宅のQ&A」(ISBN978-4-9906025-0-5)木構造振興(株)発行

「学校施設における木材利用は、子供たちのストレスを緩和させ、授業での集中力が増す効果がある」「木質の床は、結露せず転んで怪我をする子供が少ない。足にかかる負担も少ない」ことも判明しています。
出典「こうやって作る木の学校」5ページ文部科学省・林野庁、平成22年5月発行

校舎の構造種別
インフルエンザによる学級閉鎖割合

「最新データによる木材・木造住宅のQ&A」(ISBN978-4-9906025-0-5)木構造振興(株)発行

快適な空気環境にやすらぎ、ツーバイフォーの長所を実感する毎日です

北里大学名誉教授石川哲氏  出典:日本ツーバイフォー建築協会会報詰 No.163

石川哲・北里大学名誉教授は、長年日・米で化学物質の低用量曝露による過敏性反応の研究を続けてこられた化学物質過敏症研究の世界的権威。日本で初めて、米国アカデミー環境医学のノーベル賞ともいわれる「ジョナサンフォアマン賞」を受賞されています。近年は厚生労働省の「微量化学物質によるシックハウス症候群の病態解明、診断、治療対策に関する研究」の主任研究員を2期6年にわたり務められ、住まいがそこに暮らす人の健康に大きな影響を与えることを熟知しておられる石川教授。その環境医学の専門家がご自身の終の棲家として選ばれたのはツーバイフォー住宅でした。「この家を建てたのは2000年の5月のことです。勤務の関係で、東京都町田市から以前住んでいた東京・世田谷に戻ることになり、新たに家を建てることにしました。私は仕事柄、健康保持の最重要因子が家であることを熟知しています。健康というと体や心の問題だと考えられがちですが、実は長い時間を過ごす家の影響を大きく受けているのです。そのうえ私も家内も室内の空気質には極めて敏感で、とにかく有害な化学物質は可能な限り排除したいと考えました。その時点では、どのメーカーの製品でも完全にケミカルフリーの建材はありませんでしたが、こちらの要望に沿ってできるだけ注意を払い、対応してくれるところに家づくりを任せたいと思いました。私の家は全館空調システムの導入によって、フィルターでアレルギーの抗原となるハウスダストや有害な化学物質をある程度排除できますし、ツーバイフォーの高気密・高断熱な構造との相乗効果で室温が一定に保たれています。良い建材、良い空気、しかも住まい全体の温廊差が少ない環境で暮らすと自然に心や体が安定するものですが、この家もその通り。ここにいると非常に心が落ち着きます。健康面では、家内の持病のぜん息が軽快して、ひどく咳き込むことがなくなりましたし、私もあまり風邪をひかなくなりました。とにかく快適ですから、夏の暑い時期や冬の寒さが厳しい時期は、外に出かけると早くこの家に帰ってきたくなります」

COLUMN
社会福祉施設の現場での評価

ツーバイフォー工法が高齢者向け社会福祉施設に採用されるケースが増えてきました。その背景には高齢者に対する木の優しさが定評を得ていることもボイントのひとつのようです。

〈老人ホームの施設長の声〉
ナースシューズを履いているのは、鉄筋の建物などの堅い床からの衝撃を和らげるのと、たとえばベッドのキャスターのストッパーの上げ下げなどで足を保護する必要があるためです。ところが木造の施設では、床が柔らかく音も静かなせいで、職員みんなの動作が穏やかに、細やかになりました。その結果、足の動作もゆっくり確実となり、家庭用のスリッパで十分仕事ができるようになりました。夏などはスリッパも脱いで裸足になっている。スタッフもいるくらいです(笑)。利用者の方々からは”職員さんがキツい顔をして急いで通り過ぎることがなくなって話しかけやすくなったよ”との反応がありました。

〈ケアスタッフの声〉
やはり高齢者施設もだんぜん木造がいいと私は思いますよ。まず第一にいざ転倒したときのケガを最小限に軽減させてくれますから。勤務してからのこの3カ月間に、鉄筋だったらおそらく骨折していたにちがいない転倒事例がありました。ところが、この建物の床ではアザだけで済んだのです。打ち身にもならなくてちょっと驚きでした。
出典・「木の介護力」カナダ林産業審議会編

構造種別によるはきものの違い

構造種別では、木造に「素足・くつした」が多く登場
出典・上野麻衣大阪市立大学居住環境学科卒業論文2008・3より

耐久性

実際の建築物が物語る、ツーバイフォー住宅の長寿命。

リフォームの現場でも証明された耐久性

築20年のツーバイフォー住宅のリフォーム現場で、壁内に断熱材を充てんするため石こうボードをはがしたところ、内部はほとんど竣工時の状態が保たれていました。床下もコンクリート基礎により防湿性が保たれ、2階床組みとともに、まったく腐食や損傷が見られませんでした。
オープン工法であるツーバイフォーは、構造が明確で耐久性が高いため、リフォームしやすいという評価もあります。

現存する日本最古のツーバイフォー住宅

神奈川大学教授工学博士 内田青蔵氏

以下は、調査により日本最古のツーバイフォー住宅と認められた、旧木下家別邸に対する内田青蔵教授の所見です。
「建物の特徴は、工法がアメリカ独自の工法であるツーバイフォー工法によることで、現存するツーバイフォー工法による住宅建築では、最も古いものといえる。この住宅は、まさにこうした新しい住宅を求めた時代の動きを見事に反映したものであり、日本の住宅史研究の貴重な史料であるとともに、生活史・地域史を再考するためにも貴重な建築遺構といえる」

COLUMN①
住み継がれた輸入住宅が実証する耐久性

旧古田土雅堂(こだとがどう)邸」は、大正13年に古田土氏がアメリカから帰国した際に輸入したメール・オ一ダ一・ハウス*。ツーバイフォー住宅の部資材、設備機器等一式のキットが、日本の大工の手で宇都宮市に組み立てられました。平成11年に移築されるまで、70余年の長きにわたり家族の方に住み継がれ、復元の際にはぽとんどの部材を再利用できたということです。当時の カタログなど貴重な資料とともに、氏の故郷である茂木町の指定有形文化財として保存、公開されています。


栃木県茂木町『旧古田土雅堂邸〈道の駅もてぎ)」
※シアーズ・ローバック社、商品名『The HATHAWAY』

COLUMN②
品質を支える釘打ちの明快なルール

ツーバイフォー工法では、釘1本1本が建物の安全性に対して重要な役割を果たすため、「①適正なサイズの釘の使用、②適正な箇所への釘打ち、③所要本数の釘打ち」の3点を満たすことが必要です。専用釘は、CN50(緑)、CN65(黄)、CN75(青)、CN90(赤)と釘の頭が色分けされているため、現場監督のチェックが容易です。一般の釘の場合、一度打ち込んでしまうと、どのサイズの釘を打ったのか見分けがつかなくなりますが、専用釘は打ち込まれた後からでも、釘の頭の色を見ることによって、どの釘を打ったのかチェックが可能です。一般的な住宅(110㎡)に使用される釘等は約8万本、約33Okgです。


1棟に使用される釘等(この写真は約6万本です)

環境性

ツーバイフォー住宅は環境にやさしい、第2の森。

ツーバイフォー住宅250万戸の 炭素貯蔵量は屋久島の面積の約1.6倍

ツーバイフォー工法の戸建住宅l戸当たりの炭素貯蔵量は約5.5トン(共同住宅は1戸当たり約2.1トン)。つまり累計着なります。これを1ヘクタール当たり170トンの炭素を貯蔵するスギ人工林の面積に換算すると、約80,882ヘクタール(約810 k㎡)となり、屋久島の面積の約L6倍に相当する炭素貯蔵量になります。


写真:屋久島観光協会

木材は自然がつくった究極のリサイクル資源

水や空気など自然の資源と太陽光エネルギーをもとに森林で育まれた木材は、適切に森林管理をすれば半永久的に再生産できる資源です。また一度利用された木材から新たな製品をつくることができるため、木材はリサイクル利用も可能。使用後の廃材をエネルギーとして活用すれば、化石燃料の消費を抑制することにもつながります。さらに、森の木はCO2を吸収して酸素(Oz)を放出し、炭素(C)として貯蔵し、製材後も炭素をストックし続けます。つまり、木材を使ったツーバイフォー住宅を建てて暮らすことは、ささやかながらにCO2削減に寄与することになります。

COLUMN
植林などにより、森を守り続けています

ツーバイフォー住宅の主要な木材調達先のカナダは、世界トップレベルの森林経営を行い、豊かな森を守り続けています。伐採後は速やかに植林し、森林再生に努めることが法的に義務付けられています。また、年間伐採面積は、伐採可能な森林面積の1%未満で、伐採量も森林の生長量以下になるように管理されています。


写真:カナダ林産業審議会

DATA
材料製造時にもCO2発生量が少ない

木材は他の材料に比べ、製造過程で生じるCO2の量がはるかに少ない材料です。1戸当たりで比較すると木造は、鉄骨造の約1/3、RC造の約1/4という少なさです。

1戸当たりの主要材料製造時の炭素放出量

53-3(1998〕、岡崎ら、(財)日本住宅・木材技術センター

出典;一般社団法人日本ツーバイフォ建築協会「事例が語る高性能ツーバイフォー住宅・性能のご案内」