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健康な庭づくりのためのヒント【第14回 ベジタブルガーデンの計画-2】

【第14回 ベジタブルガーデンの計画-2】


ベジタブルガーデン(菜園)を造るためのヒントを前回に続けて紹介します。
これから霜が下りるようになる手前まで、土をつくったり、野菜の種をまいたり、冬から春にとれる野菜の苗を植えたりする適期となりますので、ぜひ参考にしてください。

レイアウトについて

庭のなかでどのくらいの面積を作物のために割けるのか、ということを考えてみることが大事です。わずかな面積だと作れる野菜の数は少しですが、それを季節で回していけば、1年に2回や3回の収穫期を迎えることができるため、結果として育てられる種類はより多くなります。まずは日当たりのよい場所を選ぶこと、それから面積です。面積というのは目的や需要、それから管理する人がどのくらい手をかけられるのかということと関連して決めますが、さしあたっては手軽に畳1畳くらいの空間で、好きなものを育てることから始めるのも良いかと思います。

花壇で野菜を育てる
そして、野菜だけを育てられるスペースがない場合は、野菜を花壇に植えるという選択肢があります。このとき上手く仕上げるコツのひとつは、大きめの野菜を中心にし、その周りを縁取るように草花を植えこむことです。これからの季節ならば、縁取りにはパンジーやビオラ、スィートアリッサムなどが向いています。このような小花がたくさん咲いて、背丈も大きくならない草花は、縁取りに適しているのです。また、春になって霜の害がなくなれば、マリーゴールドやペチュニアなどを植えるのもよいでしょう。

また、レタスやスイスチャードなどの葉物野菜を花壇に植える方法もあります。こちらは列植すると個性的な花壇を創り上げてくれます。通常の緑以外に、紫の葉のレタスや赤やオレンジの茎が美しいスイスチャードを草花の花の色と合わせて、花壇に統一感をもたせると素敵です。花壇で野菜を育てるときに気を付けることは、土を肥沃に保つことです。野菜や作物の方が草花よりも腐葉土などの有機質や肥料を必要としますので、土は万全に準備しまた、肥料はまめに与えるようにします。

円形のデザイン
例えばベジタブルガーデンを円形にしたら、全方位から野菜に手が届きます。そして円形は使い勝手がよいだけでなく、庭のデザインとしてもひとつのフォーカルポイントを創り出す可能性を秘めています。草花などの装飾的な植物と野菜を一緒に円形の花壇に植えたり、中心部に円錐形の簡易テント(ティーピー)の骨組みを支柱でつくりエンドウ豆やゴーヤなどを這わせるのもおすすめです。通常、ベジタブルガーデンは通路を挟んで四角い菜園ベッドが並ぶようなデザイン配置が一般的ですが、円形もよく、さらには敷地をよく見て、一般的な形にこだわらずに場所に適した形のベジタブルガーデンをデザインすると良いでしょう。

ハーブを植える場所
ハーブには薬用、食用、観賞用とありますが、食用つまり料理やお茶などに用いるのが一番使いやすいものです。そこで、ミントやローズマリー、セージなどの宿根草や低木で料理に使うものを台所にできるだけ近い場所に、あるいは通路に簡単に出られる場所に植えるとよいでしょう。どのような植物も健康で丈夫に成長できるように、自生する生息地に近い条件のもとで栽培するのがよく、この点、ハーブの多くは地中海地域が原産なので、日光が十分にあたる排水のよい土壌を好みます。もしも排水が悪いならば砂質やバーミキュライトなどで改良するとよいでしょう。

=追伸=

お庭の相談を受け付けますのでご遠慮なく。

小出兼久 ランドスケープアーキテクト,ASLA, 岡山県立大学非常勤講師

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Email. k.koide@docomo.ne.jp