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健康な庭づくりのためのヒント 【第2回 土をつくること】

【第2回 土をつくること】

庭づくりは難しいことではありません。庭に出て、土を掘り、植物をいくつか植えれば庭はできあがります。しかし、庭は育てていくものです。植物もただ植えただけでは、枯れてしまうことがあります。
成功する庭に必要なのは、準備と手入れです。準備とは、土などの植物を植える前までの作業のことで、手入れとは庭を維持して続けていくための作業のことです。
今回は、準備のなかでもいちばん大切な土の準備のお話をします。健康な庭は、健康な植物を育み、私たちの健康維持や増進に大きな力を与えてくれますが、それは、土づくりから始まるのです。

土づくりで知っておきたいこと
土は植物を育てるための肝心かなめの土台です。適切な土を植物のために準備してください。鉢植えならば、あらかじめ配合されている園芸用土を使うことができますが、庭の場合は面積にもよりますが、自分で土をつくることが多いはずです。その基本を知ってください。
庭の土を耕したら、腐葉土や堆肥を少し追加します。たいていの植物を植えるときに、これをまず行います。耕すのは30cmくらいの深さが目安です。腐葉土や堆肥などの有機物には土の水もち(保水性)をよくし、分解しつつ自然からの栄養分を土に与え、土に住む微生物や生物の多様性と数を増やすはたらきがあります。
例えば、重い粘土質の土があったとします。水の浸透も排水もよくありません。これを改良するには、砂ではなく腐葉土や堆肥を加えます。これらが腐植質に分解されていきながら、土の粒子を凝集体というより大きな塊りにくっつけて、排水性を改善していきます。有機物が水もちを改善するというのは、こういうプロセスをたどります。

排水のチェック
自分の庭の土の排水が適切かどうかわからないときに、それを評価するには、耕したい場所に幅18cm、深さ15cm程度の穴を掘り、穴の一番上までゆっくりと水を注ぎいれます。穴に水を補充したのち、完全に排水するのにかかる時間を調べてください。所要時間が3時間以内ならば、その土には砂が多いです。4〜6時間で排水すれば、その土は多くの植物にとって適切なものです。そしてもしも、8時間経っても水分が穴にまだ残っていたら、その土は粘土の含有量が高い可能性があります。
排水が良すぎるときも、排水が悪いときも、土の改良をした方がよいですが、それには上のような有機物が適しています。

有機物を混ぜる量は
堆肥と腐葉土の両方が手に入る場合、堆肥の方が分解が進んでいることが多く、そのためにより即効的な効果が期待できますが、どちらかがより優れているというわけではありません。どちらでもかまいませんし、混合してすき込むこともできます。
どのくらいの量を土に混ぜるのかというと、1年で厚さにして2.5~3cmほどが適しています。年に1回大量に加えるのではなく、季節ごとにその4分の1を定期的に与えるようにすると、徐放性の(ゆっくりと放たれる)栄養素が提供されることになり、土の費抑制が維持されながら、保水性もよくなります。そして、こうしてできた健康な土は、植物がかかる病気の抑制に役立ちます。

=追伸=

お庭の相談を受け付けますのでご遠慮なく。
メールを含めて月1回第一日曜日に行います。

小出兼久(Kanehisa Koide )
(ASLA ・RLA-RLSs-EWRI認証登録)
environmental science:日本ゼリスケ-プデザン研究協会代表理事

BLOG :http://koidekanehisa.thyme.jp/koide/
Email. k.koide@docomo.ne.jp