ツーバイフォーが切り拓く木造建築の未来

住宅から、その先へ。
1974年、日本に導入されたツーバイフォー工法は、「丈夫で快適な木の家」をつくる工法として歩み始めました。
半世紀を経た現在、その技術は住宅という枠を超え、新しい時代へと進化を続けています。
その象徴ともいえるのが、CLT(直交集成板)です。
厚い木材を繊維方向が交差するように積層・接着したCLTは、高い強度と剛性を兼ね備えた木質構造材として注目され、学校やオフィス、商業施設など、中大規模建築にも活用されるようになりました。
「木でここまで大きな建物ができるのですか。」
完成した建物をご覧になった方から、そんな驚きの声をいただくことがあります。
しかし、私たちにとってCLTは、単なる新しい建材ではありません。
ツーバイフォー工法が培ってきた「木を合理的に、美しく、安全に使う」という思想を、さらに大きな建築へ発展させた技術だと考えています。
その考えを形にした一つが、2023年に愛知県春日井市で完成した木造の自動車学校です。
この建物では、約250㎡に及ぶ屋根全面と2階床にCLTを採用しました。待合ホールや自習コーナーでは、国産ヒノキのCLTを現しで仕上げ、構造材でありながらインテリアとしても木の美しさを感じられる空間を実現しています。
建物を利用される方からは、「気持ちが落ち着く」「温度や湿度がちょうどよく過ごしやすい」といった感想が寄せられています。また、空港に近く航空機の往来が多い立地でありながら、「室内では飛行機の音がほとんど気にならない」と、防音性の高さも評価されています。
その他、CLTを採用した実績はクリニック、オフィス棟、ショップ店舗など多岐にわたっています。
これらの建物が選ばれた理由は、木の温もりだけではありません。
競合となった非木造の提案と比較し、ツーバイフォー工法ならではの経済性、高い断熱・気密性能によるランニングコストの削減、そして木材が炭素を固定することによる環境性能など、多面的な価値が評価されました。
木という素材の可能性を信じ、人が心地よく過ごせる建築をつくる会社でありたいと考えています。
ツーバイフォー住宅から始まった50年の歩みは、CLTという新しい技術へ受け継がれ、木造建築の可能性をさらに広げています。
木は、昔ながらの素材ではありません。これからの時代を支える、未来の建築材料でもあるのです。



