愛知に佇む、美学のある家
ブランドのストーリーに心を奪われることが多いというK様。家づくりに求めたものも、まさにそのような深い共感と魅力に満ちていました。家は単なる住まい以上のもの。そこに込められた理念や思想、そして「良いもの」に対する誠実な姿勢が、K様の家づくりの原動力となったのです。
出会いから築かれた信頼
K様と当社との出会いは、30年以上前に遡ります。ご主人が20代の頃、熱田神宮近くにあった「グランジョージアン」のモデルハウスに足を運ばれたことがきっかけでした。玄関を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは吹き抜けの階段。まさに「何だこれは!」と驚愕し、その感動が心に刻まれました。「ここで建てたい」という強い思いがその時から芽生えたそうです。それから時が経ち、ふと目にした「いい家だなぁ」と思って見上げていた家が実は自分の家だった、というのはまさに運命的な引き寄せの瞬間だったのでしょう。
小さな家にこそ宿る上質
K様ご夫妻は、家づくりにおいて非常に明確な希望をお持ちでした。それは、土地に高低差があること、塀なしで暮らせること、土地面積が100坪、建物面積が30坪というコンパクトでありながら質の高い家を求めることでした。ご主人が語る通り、「車も家も小さいものが好き」とのこと。小さな空間でも、上質なものに囲まれる生活を重視されていたのです。
「高級ブランド品を無理して買うことはしません」と語るK様。衣食住すべてにおいてバランスを大事にし、毎日の暮らしの中で上質さを感じられるものを選ばれています。これは、家づくりにおける「物の選び方」にも表れています。大きなものではなく、小さなディテールであっても、素材やデザインにはこだわりを持ち、無駄を省きつつも心地よさを求めた結果、K様の家は心温まる空間となったのです。
季節の移ろいを楽しむ庭づくり
K様の家の魅力の一つは、何と言っても庭。特に季節ごとのデコレーションは、ご家族で楽しむ大切な時間となっています。お嬢様と一緒に庭を飾りつけ、夏はアメリカンブルー、冬は黄色のビオラを使って、色とりどりの花々で庭を彩ります。庭づくりにおいては、「多くの色を使わない」ことが美しさを保つ秘訣だとK様はおっしゃいます。自然の色合いを生かしたシンプルなデザインは、時間と共に風合いを増し、どんな季節でも魅力的な景観を作り出しています。
また、K様は旅先で触れた新しいアイデアを、常に自宅にどう活かすかを考えています。例えば、最近滞在していたハワイで感じたモアナサーフライダーの建物の印象が、インスピレーションとなり、ご自宅のリフレッシュ塗り替えにその色合いを取り入れたいという思いが生まれました。そのグレーと白の色調は、落ち着きと清潔感を与え、どこか洗練された雰囲気を醸し出します。
未来の庭リニューアルへ
最近、K様からお庭のリニューアルのご依頼をいただきました。ハワイで再確認された「天然石の美しさ」を取り入れ、人工物をあまり使わず、自然を活かした庭を作りたいとのこと。自然素材を重視し、自然との調和を大切にするK様の思いが、庭のデザインに反映されることを楽しみにしています。
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