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2024.11.20

家づくりコラム

注文住宅だからできる照明計画

照明について考えるとき、理想の空間作りにおいて非常に重要なポイントとなります。

照明計画の基本的な考え方

打合せの際、お客様から「この部屋はどれくらいの明るさがあれば良いですか?」と聞かれることがよくあります。しかし、実際には、照明計画はとても奥が深く、単純に数値だけで決まるものではありません。照明の明るさには、○帖=何ワット(何ルーメン)といった規定が存在しますが、数値を聞いても「どんな雰囲気になるか」は想像しづらいものです。さらに、壁の色や素材、家具の配置、窓からの自然光の入り方なども影響し、空間全体の「見え方」が変わってきます。また、明るさの感じ方は人それぞれですから、一概に「これで十分」とは言い切れません。

部屋ごとに合わせた雰囲気作り

 
 
結局のところ、「自分がこの空間をどんな雰囲気にしたいか」が、照明計画における最も大事な要素と言えます。例えば、次のようなご希望があるかもしれません。

明るく爽やかな空間にしたい

白色系の明るい照明を全体に広げ、家族や友人が集まるリビングなど、賑やかな空間におすすめです。昼白色や昼光色のLEDを使うと、シャープで清潔感のある印象になります。

リラックスしながら本を読める部屋にしたい

温かみのある電球色のダウンライトや間接照明を使うと、リラックスできる柔らかい雰囲気が作れます。寝室や読書スペースに適しており、心を落ち着けたい時にぴったりです。

ホテルの一室のような高級感を出したい

あえて暗めの照明にし、スポットライトやスタンドライトを取り入れることで、陰影のある洗練された空間に。高級感や非日常感を演出することができ、特別な時間を楽しめるスペースになります。

多灯分散で作る居心地の良い空間

一部屋に1つの照明を設置する「1室1灯」のスタイルもシンプルで良いですが、多灯分散の手法で空間にメリハリをつけると、より居心地の良い、魅力的な空間になります。たとえば、ダウンライトやスポットライト、フロアランプなどを組み合わせ、必要な場所だけを強調したり、柔らかい光で包み込んだりすることで、自然と空間に変化が生まれます。各所に異なる光源を配置することで、使い方に応じた雰囲気を演出することができ、家族全員が心地良く過ごせる空間を作り上げることができます。

照明は空間の印象を大きく左右する重要な要素です。ご自身のライフスタイルや理想のイメージに合わせて、さまざまな照明器具を取り入れてみてください。

モダン雰囲気の実例紹介

 
ダイニングにご提案したペンダント照明はデンマーク、Light YearsのCaravaggio(カラヴァッジョ)。個人的にも大好きで自宅でも白を愛用しています。弊社にしてはすっきりモダン、ダークな床色にご夫婦の雰囲気とぴったりのイメージでした。 この照明の格好いいところは艶のある黒いシェードに電源コードが赤!シェードの内側は白いので明るさは損なわず、シェードの上部分が空いているため光を食卓にしっかり届けながら天井側にも光がふわっと広がる設計になっています。デザイナーはセシリエ・マンツ。北欧のシンプルさをベースにクリーンでモダンなデザインが素敵です。このカラヴァッジョ、初期は艶ありの白と黒だけだったと記憶していますが今は艶消のグレーからベージュのバリエーションもあり、半透明のオパールガラスバージョンもあります。