木造施設建築の構造見学会
フロンヴィルホームズ名古屋株式会社の新しい社屋となる当建物にて開催した「構造見学会」の様子がメディアで紹介されました。
CLTとツーバイフォー工法のハイブリッド構造木のあたたかみと大空間が味わえる建物です。愛知県でもクリニックや店舗、校舎など木造施設建築の注目度が高まっています。
建設通信新聞
建築業や金融機関などから約100人が参加した。
現場は会員企業であるフロンヴィルホームズ名古屋(名古屋市名東区)が昭和区上山町地内に新築する八事南山オフィス。同社で設計を手掛ける福田太郎氏が案内役を務め、構造や換気システム「レンガのそらどま」などについて説明した。
「レンガのそらどま」は、レンガ積みによる外壁2重構造で、屋根裏と床下の温度差を生み、室温を調整するシステム。名東区にあるモデルハウスで実証を重ねた。
大阪府から参加した集合住宅などの建築に携わる男性は、「一歩先に進んでいると感じた。置いて行かれないようにしたい」と話した。
日刊木材新聞
新社屋は、2×4工法に杉・桧CLTを組み合わせた木造2階建て(建築面積110.76平方㍍、延べ床面積211.83平方㍍)で、木材使用料は約140立方㍍に上る。2階の天井と床(1階天井)には長尺かつ210㍉厚のCLTを使って現し仕上げにしており、最大スパン5.5㍍の無柱の木造大空間を実現した。1階はショールームや打ち合わせ室等で構成し、2階は事務所スペースとして活用していく。
建物は、木質断熱材を採用して断熱性と炭素固定の効果を高めているのも特徴。外壁は白色のレンガ積みで、これによる外壁二重構造を軸とした特許取得の換気システム「レンガのそらどま」が空気を循環させて温度を調節し、エアコンの負荷を抑える仕組みだ。
今回の新社屋は、同社のCLT+2×4物件としては3棟目。引き続き非住宅の需要開拓を進めていく方針で、今年11月には県産材(あいち認証材)をCLTと構造材に使用する木造3階建て医療施設の着工を予定している。