産後ケア施設の完成お引渡し/木造の医院建築
平針北クリニックさんの産後院(産後ケア施設)が完成!
窓の外には、天白川の満開の桜が広がる、お引渡し日となりました。
リボンカットのセレモニー
「平針北クリニック産後ケア施設」建築概要
構造:木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)/階数:2階建て
建築面積:68.10㎡
延床面積:130.80㎡/1階床面積:67.86㎡、2階床面積:62.94㎡
間取: 宿泊室2床、デイケアルーム4室、トイレ、バス洗面
「平針北クリニック 産後ケアサービス」の特徴
・赤ちゃんを預けて静養し産後のリフレッシュ (朝から夕方まで、夕食後から翌日朝食までの連続預かりも可)・栄養バランスの取れた美味しい食事の提供・乳房管理と乳房ケア・沐浴指導(ご家族への指導も可能です)・授乳指導・赤ちゃんとの生活に関する相談・産後ケア入院中の上のお子様の院内託児室利用・女性鍼灸師(国家資格者)による鍼灸マッサージ
今回完成した産後ケア施設においても、宿泊のみでなくデイケアにも対応している点は、日進市内では希少なサービスとなっております。
詳しくは公式ホームページへ→こちら
施設仕様の特徴
長谷川先生の想い「住み心地の良い家のような施設にしたい」が、カタチになりました。
「自然素材」
・無垢材のフローリング
・木製建具
・漆喰の室内壁:調湿機能、ウィルス吸着機能(ヒトコロナウィルスについての立証データあり)
「バスルーム」
・TOTOファーストクラス浴槽シンラ楽湯:肩と腰を温かさで包み込むお湯
「除湿型放射冷暖房」
:放射式の冷暖房と建物の自然素材及び気密断熱性能により、自然で安定した空気環境をつくります。
「災害時対策」
・EV車からの給電設備
木造建築が選ばれた理由
今回の産後ケア施設建設に木造建築が選ばれた主な理由は下記のとおりです。
① 木の質感、機能性
・患者さんに対してのリラックス効果:「住むような環境で」過ごせることを重視
・患者さんやスタッフに対する足腰への負担軽減効果
・断熱性が高く、触れたときに温かみがある
② 経済性
・建築コストが安価(JAS構造材補助金等も活用)
・減価償却の早さ(木造は17年、RCは39年)
・断熱効果が高いので、光熱費の負担少
③ 環境面
・「植林→育成→利用」といった循環して持続可能な資源の活用
・S造やRC造のおよそ4倍の炭素貯蔵量
▼木造施設建築に注目が高まる
地球環境配慮の観点から「公共建築物等木造利用促進法」が2010年に施行されて、公共の木造建築が顕著になってきたのは法令の整備が進んだ2014~2015年頃からです。外装や内装だけでなく、仕上げて中に隠れてしまう構造躯体に大量の木材を使うことがエコロジカルでエコノミカルな意味があるでしょう。4~5階建て程度の低層施設は木造で建てることで建設費を低減でき、工期を短縮できます。建築主にとって、建設コストを抑え、かつ事業を早く始められる点が大きな魅力となります。それと共に、環境への負荷を考えたとき、鉄筋コンクリートに代わって木材を選択することは価値あることです。愛知県でもクリニックや店舗などの木造施設建築の注目度が高まっています。