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2024.03.20

家づくりコラム

幸せキッチンプランは暮らしスタイルで変化する、自分だけの完全オーダー

私たちの暮らしぶりが変わり、住まいの中でのキッチンの在り方も一様ではなくなりつつあります。居間からは独立していた空間から、開放的な家の中心に躍り出たキッチンスペース。新たなだんらんの場で家族はどんな生活を送っているのだろうか。事例を通してみてみましょう。

ライフスタイルが多様化することで様々なキッチンプランが登場

今、キッチンの姿がさまざまに変化しています。以前は食卓に背を向けた壁にシンクやコンロが一列に面している形が一般的でしたが、今やそうした背面式は少数派。建築家の矢賀部雅子さんによると、変化の背景にはライフスタイルの多様化があるといいます。
「男性がキッチンに立つ家庭が当たり前になりつつあり、子供にも食事作りに参加させたいと考える親が多くなっています。料理にもこだわり。「魚をさばきたいからシンクは広く」といった要望が増えているのも、キッチンを重視する傾向につながっているでしょう」
要望が広がるにつれて、キッチンプランも数多く出てきました。また、それまでは家族が集まる場所と言えばリビングでしたが、最近ではキッチンがもう一つの暮らしの中心に位置づけられています。
「空間としてもキッチンが真ん中にあれば家族が自然に集まるので、子供の食育にも役立ちます。それに料理は作りたてが一番おいしいから、作りながらすぐ出せるのにも都合がいいですし」

暮らしスタイルに合わせて考える、家族の幸せを生むキッチンプラン

では自分に合うプランをどう決めればよいのか、矢賀部さんは「まずは自分がしたい暮らしから考えること」とアドバイスしてくれた。「料理に専念したいとか、外を眺めながら作業したいといった希望条件から間取り全体の中でのキッチンの位置を考え、それから具体的なレイアウトの順で決めていくといいでしょう。例えば家族や友人で集まって料理しながら食べる機会が多ければ、アイランド式にしてカウンターで食事もできるプランが合うかもしれません」
片付けが苦手でキッチンを見られたくない場合は、LDから独立したクローズドタイプが適しているが、LDと一体化したオープンタイプでもカウンターを少し高くすれば手元を隠せるという。「自分の生活と性格を見極めるのがキッチンづくりのコツです」キッチンは住む人のこだわりが強く表れる場所でもある。家族の思いを形にして、幸せの空間を手に入れましょう。

フロンヴィルホームズ名古屋でつくるキッチンは、完全オーダーが基本。自分のライフスタイルに合う世界に一つだけの仕上がりです。

オープン収納を多用し、飾る楽しみを取り入れる

     

作るのも食べるのも一緒に!キッチンを家の真ん中に配置

 
 
 

実例紹介/「見せる収納」を上手に取り入れてキッチンを楽しいおもてなしの場に

キッチンの吊戸棚をなくし広い空間に飾りながら収納

   
ゆったりと広さを取った空間に、食器や小物がセンス良く並べられたキッチンは、まるでおしゃれな雑貨屋さん。コーディネートを楽しんでいる様子が伝わってきます。「以前は、表に物が出ていないスッキリした部屋が好きで、何でもしまいこんでいたんです。でも、ディスプレーを楽しんでいるお友達のおうちにお邪魔した時に、温かい感じがいいなあと思って。我が家も、できるだけたくさんディスプレーできるように、あらかじめスペースを作ってもらいました」とS様。
お気に入りの食器や雑貨は見せながら収納し、サプリメントなどのごちゃつきがちな小物はカーテンで部分的に目隠し。「見せる収納」と「隠す収納」を上手に配分し、見て飾って使って楽しいキッチンが完成した。「子どもの頃から手芸は好きでしたが、この家が出来てから急激に創作熱が高まって(笑)」作ったカフェカーテンや飾り棚が、その素朴な表情でカントリーキッチンにさらにぬくもりをプラス。
リビングのような居心地の良さで、「一日のほとんどの時間をここで過ごしています」
キッチンの隣に6人掛けの大きなテーブルを置いて、出窓にはベンチを作り付け。この空間だけで10人以上は集まることができる。「キッチンのすぐ横なら、お茶を出すのもラクだし、おしゃべりの輪から抜けて寂しい思いをせずに済みます。もう少し子どもが大きくなったら、お友達を大勢呼んでお茶会をするのが楽しみです」

キッチンとダイニングを仕切る大きなL型カウンターは、パン生地をこねる作業台としても活用度大


①キッチン奥の小さなスペースは妻の作業所。ミシンを常設しているので、「細切れの時間を利用してお裁縫ができます」
②来客から見えない場所に、電話機や筆記用具などを収納
③造り付けのカップボードのオープンスペースに、妻手作りの飾り棚を組み合わせて使い勝手良く
④3人の子供たちと一緒に使えるように、キッチンの床面積は広めに
⑤ダイニングから直接外に出られるので、バルコニーでバーベキューをするときにも便利
⑥大きなテーブルとベンチを組み合わせると10人以上座れる広いダイニング
⑦リビングの収納がキッチンとの間仕切りに。左右どちらからでも行き来できる回遊式だから動きやすい